愛犬、愛猫の耳掃除にどれくらいの理解がありますか?
恐らく勘違いや、やり方を知らない飼い主さんは多いのではないかと思います。適切な愛犬、愛猫の耳掃除をするのは立派な飼い主の仕事です。是非この機会にしっかり正しい方法を知ってくださいね。
目次
耳の中はデリケートゾーン?
耳の中は、皮膚の中でも1番弱い部分の1つです。皆さんも耳かきをずっとしていると痛くなった経験ありませんか?
ゴシゴシと綿棒で擦ってしまうと、すぐに外耳炎を引き起こしてしまいます。デリケートゾーンは優しく接してあげることがポイントです。
そもそも耳掃除は必須?
基本的には耳の中が綺麗な犬、猫では耳掃除は必要ありません。これは、耳垢が勝手に耳道から外に出ようとする作用があるためです。
しかし、犬猫を飼ってから今まで耳掃除したことがない飼い主さんは要注意です。しっかり耳の中を確認した上で問題なければいいですが、耳の中を見たことがない飼い主さんもいると思います。
耳の見える範囲を軽く拭き取ることはしてあげるべきです。
耳に汚れがあるときは?
耳に異常がある場合は、もちろん掃除が必要です。すでに外耳炎になってしまっている場合は、治療が必要です。耳が汚れやすい子は、2週間に1回のペースで耳掃除をしましょう。
あまり耳掃除をしすぎると、逆に外耳炎を引き起こしてしまう可能性があるため、耳は優しく扱いましょう。
耳垢のたまりやすい犬猫種とは?
耳が垂れている犬猫は、通気性が悪いため、耳が汚れやすいです。耳が立っている犬猫でも外耳炎になりやすい子はいます。
自宅で耳の中を確認できない飼い主さんは、動物病院の定期検診などで診察してもらいましょう。
自宅で耳掃除する時に必要な道具
- 耳洗浄液
- コットン
(どのコットンでもOKです。100均に売っている物で十分です。) - おやつ
(耳洗浄している際に暴れてしまう子限定です。)
自宅での耳掃除の仕方
- 耳をしっかり持ちます
- 洗浄液を耳の中に流し込みます
※とても嫌がる犬猫もいます - 耳道をマッサージします(やさしく、ゆっくりするのがポイントです)
- コットンを詰めて、耳を振らせます(汚れがコットンにつきます)
- コットンを取り、耳洗浄液を濡らしたコットンで、軽く耳介を拭きとります。
※ここでもゴシゴシ拭き取らないようにしてください!優しく!デリケートゾーンを意識して!
耳のチェック・耳掃除の掃除頻度
耳掃除の頻度は月に1、2回が目安です。耳の中は全体の皮膚の中でもとても弱い部分なので、人が少し傷つけただけで外耳炎になります。なので、十分注意して優しく耳掃除をしてあげてください!
耳掃除のやってはいけないやり方とは?
綿棒は使わないでください!
綿棒を使ってしてしまうと、外耳炎を引き起こす可能性があります。洗浄液をコットンにつけて、軽く拭くことがポイントです。
嫌がるときの対処法
- おやつをあげる
(歯磨きペーストや歯磨きガムなど) - 台の上に乗せてみる
(いつもより高い場所で行う場合は落下しないように気をつけましょう) - 飼い主さんが抱っこする
(ペットも落ち着きますよね) - 公園や空き地で行う
(いつもと違う場所に移動することで、リラックスさせる)
※猫ちゃんは逃走の恐れがあるためやめましょう
耳を触るだけで怒る子は、噛まれてしまう危険性があるため、動物病院に診察に行ってください。
まとめ
愛犬のケアの時間は愛犬とのスキンシップの時間になります。幼少期から耳を触る練習をしておくことも一つです。愛犬、愛猫の様子にいち早く気づくことができるのも飼い主さんです。日頃から様子や体調をよく見て、ペット・飼い主さん共に健康な生活を過ごしましょう。
また、自宅で耳掃除をしていても、臭いや痒みがある場合は治療が必要です。動物病院に相談してください。